第10章 調査
ネットで見つけてもらう
お店を探すときの入口は、Google検索・食べログ・Googleマップです。駅から少し離れた店や2階の店ほど、地図アプリで見つけてもらえるかどうかが大事になります。
この章のポイント
- 入口はGoogle検索・食べログ・Googleマップ。若い人はSNSで知って、地図で確かめる
- まずやることは、営業時間を正しく保つ・写真を充実させる・口コミに返信する
- AIで店を探す人はまだ約15%。対策の中身はGoogleマップを整えることの延長
お店探しの入口
- 飲食店を探す情報源は、Google検索64.7%、食べログ43.7%、Googleマップ38.3%の順。64.3%が複数のサイトを見比べている(2026年7月発表) [1]
- 首都圏の調査では、64.5%が過去1年にGoogleマップで見つけた店に行っていた(2025年5月) [2]
- 15〜29歳は、飲食店の情報をInstagram(67.5%)、YouTube(48.1%)、TikTok(46.1%)から得ていて、見つけた店はInstagramやGoogleマップに保存している [3]
- 客単価3,000円以上の外食をする人が店を知るきっかけは、1位テレビ、2位家族・友人の紹介。人の紹介は今も強い入口 [4]
Googleマップは「口コミの中身」で選ばれる
- Googleマップで店を選ぶときに見るのは、口コミの内容70.0%、星の数49.8%、口コミの件数41.3%、写真41.3%(MEO支援会社の調査、303人) [5]
- 星は「3.8以上」を基準にする人が49.6%。口コミの件数は「30件以上」を目安にする人が合わせて51.4% [6]
- 期待外れだった来店のうち23.3%は、調べた営業時間と違う臨時休業・閉店が原因 [6]
- 店主が口コミに返信していると、「行きたい」が合わせて72.3%になる [7]
- 2026年2月13日から、日本のGoogleマップでもGeminiが口コミを要約して表示するようになった [8]
Googleは、特典と引きかえの口コミを禁じています。「口コミを書いたらドリンク無料」のような店頭のPOPは違反になる可能性が高いです。2024年からは不正な口コミがあった店のプロフィールを制限できるようになり、2025年5月には日本でも警告の表示が始まりました [9][10]。お願いするなら「よければ感想を」くらいにとどめます。
小さな店が、まずやること
- 営業時間と臨時休業を、いつも正しくしておく
- 料理・店内・外観の写真を充実させる
- 口コミを自然に増やし、一つひとつに返信する
- メニュー・価格・個室の有無などを、画像ではなく文字で書いておく(AIにも読まれる) [11]
グルメサイトは「無料掲載+ネット予約の成果報酬」から始められる
| サイト | 月額 | ネット予約の手数料(来店1人あたり・税抜) |
|---|---|---|
| 食べログ | 0円(有料PRは月1万〜10万円) | ディナー200円、ランチ100円。来なかった人数は無料。自分のサイトやSNSのリンクからの予約は無料 [12] |
| ホットペッパーグルメ | 掲載料0円の説明あり(有料プランは税込で月3.52万〜19.8万円ほど) | ディナー150円+ポイント50円、ランチ40円+10円(第三者の資料。公式の料金ページは未確認) [13] |
| ぐるなび | スタートプラン0円 | ディナー205円、ランチ41円 [14] |
- 2022年の調査では、約6割の店がグルメサイトを使っておらず、使わない理由の1位は費用 [15]
- 12卓以下で客単価が低めの居酒屋なら、月1万〜10万円の有料プランは元を取るのが難しい可能性が高い
SNSはInstagramが中心。ただし、インフルエンサー経由の来店は少ない
- 飲食店が持っているSNSは、Instagram79.1%、Facebook 47.1%、X 26.2%、LINE公式アカウント18.1%。集客に一番効くのもInstagram(48.3%) [16]
- 98.6%が自分の店で運用していて、悩みは「ネタが思いつかない」42.5%、「続けられない」34.4%、「時間がない」31.6% [16]
- インフルエンサーの投稿を見て月1回以上来店する人は1割未満 [17]
LINE公式アカウントは、無料だと月200通まで
| プラン | 月額(税抜) | 送れる通数 |
|---|---|---|
| コミュニケーション | 0円 | 月200通 |
| ライト | 5,000円 | 月5,000通 |
| スタンダード | 15,000円 | 月30,000通 |
- 通数は「友だちの人数×配信回数」で数える。友だち100人なら、無料で一斉配信できるのは月2回まで [18]
- メッセージの約8割はその日のうちに開かれる [19]
- 一斉配信は月1〜2回に絞り、ショップカードや1対1のやりとりを中心に使うのが現実的。常連が離れる理由に「単に忘れていた」がある(第1章)ので、思い出してもらう道具になる
AIで店を探す人は、まだ約15%
- お店探しでAIを使う人は、普段使いでも特別な日でも約15%(2026年1月、1,049人) [4]
- 20〜30代では、2025年にAIで店を探した人が約3〜3.5割。禁煙・アレルギー対応など条件が決まっているときに使われている [20]
- AIのおすすめで知った店に「2回に1回くらい」行く人は6割近く。SNSやインフルエンサーより来店につながりやすい [4]
- AIは間違えることもある。2023年の検証では、ChatGPTが挙げた「食べログ高評価店」5店は、どれも実在しなかった [21]
まとめAI対策として勧められていること(店名・住所・電話・営業時間をどこでも揃える、メニューを文字で書く、口コミに返信する)は、Googleマップを整えることとほとんど同じです。新しい作業を増やすより、まずGoogleマップを整えることが先です。
出典
- 居抜き店舗.com(イクシアス調査、2026年7月)
- Web担当者Forum(2025年6月)
- manamina(若い世代の飲食店情報)
- PR TIMES(COLLINS調査、2026年1月)
- PR TIMES(ナレッジHD調査)
- Web担当者Forum(イクシアス調査、2025年1月)
- Web担当者Forum(イクシアス調査)
- Google Japan Blog(GoogleマップのGemini機能)
- 訪日ラボ(Googleビジネスプロフィールの規約変更)
- Jetstream(日本での不正口コミ警告)
- WEB NOTE(アシストオール、AI時代の対策)
- 食べログ 店舗向け「ネット予約」公式
- MEO TIMES(ホットペッパーグルメの料金)
- マネーフォワード(ぐるなびの料金)
- syncAD(TableCheck調査、2022年)
- 飲食店ドットコム「SNS運用の調査」
- syncAD(COLLINS調査、2025年)
- LINEヤフー for Business(料金プラン)
- LINEヤフー 飲食店向け資料
- Bizcan(AIでの店探し調査)
- マネーポストWEB(2023年)
お客さんがお店を探すときの入口は、Google検索、食べログ、Googleマップです。駅から少し離れたお店や、2階のお店ほど、地図アプリで見つけてもらえるかどうかが大事になります。
この章は、2025〜2026年の調査と、各社の公式情報をもとにまとめています。
お店探しの入口
2026年7月に発表された調査では、飲食店を探すときの情報源は、Google検索が64.7%、食べログが43.7%、Googleマップが38.3%の順でした。64.3%の人は、複数のサイトを見比べています[1]。
2025年5月の首都圏の調査では、64.5%の人が、過去1年にGoogleマップで見つけたお店に行っていました[2]。
若い人は、少し違う動き方をしています。15〜29歳は、飲食店の情報をInstagram(67.5%)、YouTube(48.1%)、TikTok(46.1%)から得ていて、見つけたお店はInstagramやGoogleマップに保存しています[3]。SNSで知って、地図に保存して、行く前に確かめる、という流れです。
一方で、昔からの入口も強いままです。客単価3,000円以上の外食をする人に、お店を知るきっかけを聞くと、1位はテレビ、2位は家族や友人の紹介でした[4]。人の紹介は、今も強い入口です。
Googleマップは「口コミの中身」で選ばれる
Googleマップでお店を選ぶときに見るのは、口コミの内容(70.0%)、星の数(49.8%)、口コミの件数(41.3%)、写真(41.3%)でした。これは、Googleマップ対策の支援会社が303人に聞いた調査です[5]。
別の調査では、星は「3.8以上」を基準にする人が49.6%、口コミの件数は「30件以上」を目安にする人が合わせて51.4%いました[6]。同じ調査で、期待外れだった来店のうち23.3%は、調べた営業時間と違う臨時休業や閉店が原因でした[6]。
店主が口コミに返信していると、「行きたい」と答えた人は合わせて72.3%になります[7]。
そして2026年2月13日から、日本のGoogleマップでも、GoogleのAIであるGeminiが口コミを要約して表示するようになりました[8]。口コミの中身が、そのままAIの要約に使われる時代です。
口コミ集めの決まり
注意したいのは、口コミの集め方です。Googleは、特典と引きかえの口コミを禁じています。「口コミを書いたらドリンク無料」のような店頭のPOPは、違反になる可能性が高いです。
2024年からは、不正な口コミがあったお店のプロフィールを、Googleが制限できるようになりました。2025年5月には、日本でも警告の表示が始まっています[9][10]。お客さんにお願いするなら、「よければ感想を」くらいにとどめておきます。
小さな店が、まずやること
ここまでの調査から、小さなお店がまずやることは4つです。
1つ目は、営業時間と臨時休業を、いつも正しくしておくこと。期待外れの来店の4分の1近くは、ここが原因でした。2つ目は、料理、店内、外観の写真を充実させること。3つ目は、口コミを自然に増やして、一つひとつに返信すること。4つ目は、メニューや価格、個室があるかどうかなどを、画像ではなく文字で書いておくことです。文字で書いておくと、AIにも読まれます[11]。
グルメサイトは「無料掲載+ネット予約の成果報酬」から始められる
主なグルメサイトの料金は、次のとおりです。
| サイト | 月額 | ネット予約の手数料(来店1人あたり・税抜) |
|---|---|---|
| 食べログ | 0円(有料PRは月1万〜10万円) | ディナー200円、ランチ100円。来なかった人数は無料。自分のサイトやSNSのリンクからの予約は無料[12] |
| ホットペッパーグルメ | 掲載料0円の説明あり(有料プランは税込で月3.52万〜19.8万円ほど) | ディナー150円+ポイント50円、ランチ40円+10円(第三者の資料。公式の料金ページは未確認)[13] |
| ぐるなび | スタートプラン0円 | ディナー205円、ランチ41円[14] |
2022年の調査では、約6割のお店がグルメサイトを使っておらず、使わない理由の1位は費用でした[15]。12卓以下で客単価が低めの居酒屋なら、月1万〜10万円の有料プランは、元を取るのが難しい可能性が高いです。まずは無料の掲載と、ネット予約の成果報酬から始めるのが現実的です。
SNSはInstagramが中心。ただし、インフルエンサー経由の来店は少ない
飲食店が持っているSNSのアカウントは、Instagramが79.1%、Facebookが47.1%、Xが26.2%、LINE公式アカウントが18.1%でした。集客に一番効くと答えられたのも、Instagram(48.3%)です[16]。
98.6%のお店は、自分のお店でSNSを運用しています。悩みは、「ネタが思いつかない」(42.5%)、「続けられない」(34.4%)、「時間がない」(31.6%)でした[16]。
また、インフルエンサーの投稿を見て、月に1回以上お店に行く人は1割未満です[17]。
LINE公式アカウントは、無料だと月200通まで
LINE公式アカウントの料金は、次のとおりです。
| プラン | 月額(税抜) | 送れる通数 |
|---|---|---|
| コミュニケーション | 0円 | 月200通 |
| ライト | 5,000円 | 月5,000通 |
| スタンダード | 15,000円 | 月30,000通 |
通数は、「友だちの人数×配信回数」で数えます。友だちが100人いれば、無料で一斉配信できるのは月2回までです[18]。一方で、メッセージの約8割は、その日のうちに開かれています[19]。
一斉配信は月1〜2回に絞り、ショップカードや1対1のやりとりを中心に使うのが現実的です。第1章で見たように、常連がお店に行かなくなる理由には「単に忘れていた」があります。LINEは、思い出してもらう道具になります。
AIで店を探す人は、まだ約15%
2026年1月の調査(1,049人)では、お店探しにAIを使う人は、普段使いでも特別な日でも約15%でした[4]。20〜30代では、2025年にAIでお店を探した人が約3〜3.5割いて、禁煙やアレルギー対応など、条件が決まっているときに使われていました[20]。
数はまだ少ないですが、来店にはつながりやすいようです。AIのおすすめで知ったお店に「2回に1回くらい」行く人は6割近くいて、SNSやインフルエンサーより来店につながりやすい、という結果が出ています[4]。
ただし、AIは間違えることもあります。2023年の検証では、ChatGPTが挙げた「食べログ高評価店」5店は、どれも実在しないお店でした[21]。
まとめ
AI対策として勧められていることは、店名・住所・電話・営業時間をどこでも揃える、メニューを文字で書く、口コミに返信する、といったことです。これは、Googleマップを整えることと、ほとんど同じです。
新しい作業を増やすより、まずGoogleマップを整えること。それが、ネットで見つけてもらう一番の近道です。
出典
- 居抜き店舗.com(イクシアス調査、2026年7月)
- Web担当者Forum(2025年6月)
- manamina(若い世代の飲食店情報)
- PR TIMES(COLLINS調査、2026年1月)
- PR TIMES(ナレッジHD調査)
- Web担当者Forum(イクシアス調査、2025年1月)
- Web担当者Forum(イクシアス調査)
- Google Japan Blog(GoogleマップのGemini機能)
- 訪日ラボ(Googleビジネスプロフィールの規約変更)
- Jetstream(日本での不正口コミ警告)
- WEB NOTE(アシストオール、AI時代の対策)
- 食べログ 店舗向け「ネット予約」公式
- MEO TIMES(ホットペッパーグルメの料金)
- マネーフォワード(ぐるなびの料金)
- syncAD(TableCheck調査、2022年)
- 飲食店ドットコム「SNS運用の調査」
- syncAD(COLLINS調査、2025年)
- LINEヤフー for Business(料金プラン)
- LINEヤフー 飲食店向け資料
- Bizcan(AIでの店探し調査)
- マネーポストWEB(2023年)